日産自動車は5日、保有するドイツ大手ダイムラーの全株式約1・5%を売却すると発表した。売却総額は11億4900万ユーロ(約1500億円)で、財務改善につながりそうだ。

日産は株売却で得た資金を電動化促進に向けた投資など競争力のさらなる強化に活用すると説明。ダイムラーとの協業も続けるという。

日産と企業連合を組むフランス大手ルノーも3月にダイムラー株を全て売却すると発表し、業務面での協力は継続する方針を示していた。

日産とルノーは2010年、ダイムラーとの資本業務提携を決定した。3・1%の株式を相互に保有し、電気自動車や小型車の開発など幅広い分野で協業するつもりだったが、近年は十分に進んでいなかった。

日産は今年2月、21年3月期連結決算で5300億円の純損失を出すとの見通しを公表した。新型コロナウイルスの流行や世界的な半導体不足が響く。(共同)