国の許可を得ずにヘリコプターで客を有料で送迎したとして、警視庁保安課は9日までに、航空法違反の疑いで、ヘリ関連事業を営む「クリアネット」(東京都港区)の社長佐藤秀臣容疑者(48)と、航空運送代理店「BetterSpace(ベタースペース)」(中央区)の社長中村和真容疑者(33)を逮捕した。

同課によると、2人は2017年8月~20年3月、約500フライトで売り上げ計約7960万円を得たとみられる。佐藤容疑者は「許可を受けるのは敷居が高い」と供述し、中村容疑者は「違法とは思っていない」と容疑を否認している。

佐藤容疑者の逮捕容疑は19年10月~昨年10月、計16人の客を8回にわたり、江東区から静岡県内のゴルフ場にヘリで送迎するなどし、計約33万9000円を受け取った疑い。中村容疑者は、このうち4回に関わった疑い。

昨年1月、国土交通省東京航空局から無許可事業の疑いがあると警視庁に情報提供があった。

クリアネットの管理するヘリを巡っては同12月、静岡県島田市の山林に墜落し、機長の男性が死亡。今年3月には長野県青木村の道路に墜落し、操縦していた男性ら6人が重軽傷を負った。

同社のホームページなどによると、設立は12年12月。ヘリやクルーザーを客が共同所有し、低価格で利用できるとうたっていた。(共同)