米南部テキサス州ヒューストンを拠点とする病院グループ「ヒューストン・メソジスト」は9日までに、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了していない職員178人を停職処分にしたと明らかにした。米メディアが伝えた。

全米有数の病院グループで、ワクチン未接種を理由に大量処分が明るみに出たのは初めてとみられる。停職後2週間以内に接種を完了しなければ解雇する。

同病院は職員のワクチン接種100%の目標を掲げて接種を義務化。宗教や妊娠を理由に接種を受けていない約600人と、今回停職処分の178人を除き、パートを含む約2万5000人のほとんどが接種を終えたという。病院幹部は「少数の職員が患者を最優先としない判断を下したことは残念」と批判した。

一方、これまでに職員100人以上が「ワクチンはまだ実験的段階」などとして義務化に反発、病院を提訴し、7日には数十人が病院前で抗議デモを行った。

米国では、個人的信条などを理由にワクチン接種を拒否する例が少なくない。接種義務化をうたう病院や大学などと摩擦が生じるケースも目立っている。(共同)