菅義偉首相(自民党総裁)は10日、公明党の衆院選小選挙区候補9人を自民党本部に招き、推薦内定書を手渡した。自民党が衆院解散前に推薦を内定するのは初めて。異例の対応の背景には、自公の選挙協力を強化する狙いがある。同席した公明党の山口那津男代表は「自民党支持層にお願いする際に効果がある」と記者団に強調した。

交付式では、首相が候補者それぞれに「頑張ってください」と声を掛け、写真撮影した。自民党の二階俊博幹事長ら両党幹部も出席した。

推薦内定は公明党の強い要望だった。公明党では斉藤鉄夫副代表が、公選法違反の罪に問われ議員辞職した河井克行元法相の地元・広島3区から初挑戦するほか、比例代表から小選挙区にくら替えする候補もいる。山口氏は「浸透度が弱い状態からスタートする。早期の推薦内定は重要な意味を持つ」と語った。

自民党は解散後に推薦候補を決めるのが通例。同党の山口泰明選対委員長は記者団に「友党を大事にするのは自民党にとってもプラス。7月の東京都議選を含めて弾みになる」と期待を示した。(共同)