フランスのマクロン大統領が地方視察中に顔を平手打ちされた事件で、同国南部バランスの裁判所は10日、即時手続きで公務執行者に対する暴行罪に問われた地元在住のダミアン・タレル被告(28)に、禁錮1年6月(うち執行猶予1年2月、実刑4月)の判決を言い渡した。被告は直ちに収監されたが、控訴が可能。地元メディアが伝えた。

被告は8日、南部タンレルミタージュで、マクロン氏が市民と交流しようと歩み寄ってきた際「打倒マクロン政権」と叫んでほおを平手打ちした。公判で「衝動的」行為だったと犯行を認め、2018年秋から長期にわたり反政権デモを続けた「黄色いベスト運動」に賛同していたと述べた。

当局によると、被告は、一緒に拘束された仲間の男と共に、武術や中世の歴史、漫画の愛好家とされる。右派の考えを支持しているが、党派活動には加わっていない。

政界では党派を問わず一斉に被告の犯行を非難。マクロン氏は「例外的出来事」として冷静な対応を訴え、市民との交流も続ける考えを示した。(共同)