福島県三春町で昨年5月、面識のない男女2人をトラックで故意にはねて殺害したとして、殺人や道交法違反(ひき逃げ)などの罪に問われた住所不定、無職盛藤吉高被告(51)の裁判員裁判公判が11日、福島地裁郡山支部で開かれた。

検察側は「刑務所を自己の安住の場と捉えて事件を起こした。他人の生命軽視が甚だしい無差別殺人だ」として死刑を求刑した。

事件は被告が刑務所を出所した2日後に発生。検察側は冒頭陳述で「被告は衣食住がそろう刑務所に戻ろうと、2人ぐらい車でひこうと考えた」と指摘。弁護側は殺人罪の成立を認める一方、確定的な殺意は否定した。

起訴状などによると、被告は昨年5月31日朝、トラックを盗み無免許で運転。三春町の国道脇で清掃ボランティアをしていた同町の橋本茂さん(当時55)と三瓶美保さん(同52)を時速60~70キロではねて殺害するなどしたとされる。(共同)