韓国の保守系最大野党「国民の力」は11日、党大会を開き、国会議員経験のない李俊錫(イ・ジュンソク)氏(36)を党代表に選出した。政界での実績が少ない30代の代表選出は異例。来年3月の大統領選での政権奪取に向け、世代交代による党の刷新を望む声に後押しされた。

大統領選の被選挙権は40歳以上のため、李氏は立候補できないが、野党の改革姿勢は今後の選挙戦に大きな影響を与えそうだ。ただ、李氏の経験不足を不安視する声も根強い。

世論調査30%と党員投票70%を合算して代表を選出。李氏は文在寅(ムンジェイン)政権の審判に向け「私たちが変化し、より魅力的な党に生まれ変わらなければならない」と訴えた。

李氏は米ハーバード大を卒業後、ベンチャー企業の創設や生活困窮者への教育支援に携わった。2011年、後に大統領になる朴槿恵(パククネ)氏に抜てきされて同党の前身の党に入った。党執行部に加わった経験はあるが、16~20年の3回の国会議員選挙ではいずれも落選した。

韓国の保守派は、朴氏が大統領時代の不正で16年に弾劾訴追された後、低迷を続けてきた。4月のソウル、釜山両市長選では勝利したものの「政権批判票が集まっただけで、党が支持されたわけではない」(同党関係者)状況だった。

今回の代表選でも当初は、ベテランの羅卿■(ナギョンウォン)元議員(57)ら従来の党幹部経験者による争いとの見方が強かったが、李氏はそうした旧態依然とした党の姿勢に危機感を募らせ、出馬を決めたという。(共同)

※■は王ヘンに援の旧字体のツクリ