和歌山市の集合住宅で9日、住人の鶴崎心桜さん(16)が心肺停止の状態で見つかり、死亡していたことが11日、和歌山県警への取材で分かった。死因は全身打撲による外傷性ショック死で、県警は事件の可能性も視野に捜査。9日夕には大阪府の関西空港連絡橋近くの海で鶴崎さんの母(37)と、その娘(4)が発見され、死亡が確認された。橋から飛び降りたとみられる。

県警は鶴崎さんの全身にあったあざの状況から虐待を受けていた可能性があるとみて、3人が死亡した経緯を詳しく調べる。

消防などによると、9日午後2時20分ごろ、和歌山市加納の集合住宅から母親を名乗る女性が「自宅に帰ってきたら、子どもが意識と呼吸がない状態で倒れ、血みたいな黒いものを吐いている」と119番。救急隊員が室内で倒れていた鶴崎さんを病院に搬送したが、死亡が確認された。

住宅には鶴崎さんの父親とみられる男性と通報者の女性、娘がおり、救急車には男性のみが同乗した。女性は取り乱した様子だったという。

9日午後4時ごろ、関空連絡橋から「人が落ちたようだ」と車で通り掛かった人が大阪府警に通報し、鶴崎さんの母と娘が近くの海で見つかった。母の死因は多発外傷で、娘は溺死。橋には赤い乗用車がエンジンがかかったまま無人の状態で止められていた。

9日午後11時10分ごろには和歌山市湊の路上で、鶴崎さんの父とみられる男性が見つかり、病院に搬送された。命に別条はない。消防によると搬送時「精神的につらいことがあり、カフェインを服用して首をつろうとしたが失敗した」と話していたという。県警は男性からも話を聞いている。(共同)