菅義偉首相は22日、東京オリンピック(五輪)開会式に合わせて来日する各国要人らとの五輪外交をスタートさせた。

新型コロナウイルスの変異株が世界的にまん延した影響で来日を見送る要人が相次いだため、会談や面会は限定的となる見通しだ。バイデン米政権発足後、初の来日となるジル・バイデン大統領夫人を真理子夫人と共に夕食会でもてなし、歓迎した。

夕食会の席上、首相は「開会式への出席は、日米関係上も大変大きな意義がある」と強調し、ジル夫人は五輪の成功を願っていると応じた。約1時間20分に及んだ夕食会では五輪のほか、ジル夫人が専門とする教育など幅広い話題について意見交換した。

首相は東京・元赤坂の迎賓館で、南スーダンのニャンデン副大統領を皮切りに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグランディ難民高等弁務官、モンゴルのオユーンエルデネ首相らとの会談に相次ぎ臨んだ。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長とも会談し「世界が団結し、人類の努力と英知により難局を乗り越えられることを発信したい」と述べた。テドロス氏はコロナ収束に向けた協力を要請した。オユーンエルデネ氏とは自由で開かれたインド太平洋の実現や、拉致問題の即時解決に向け連携していくことで一致した。

ニャンデン氏には、万全な感染対策を講じ安全・安心な五輪を実現すると表明。ニャンデン氏は開催への首相の強い決意を評価し、成功を祈念すると伝えた。グランディ氏には紛争や迫害で故郷を追われた難民選手の参加を歓迎。グランディ氏は五輪を通じ、難民問題への関心を喚起したいと応じた。(共同)