ドラッグストア大手「マツモトキヨシホールディングス」が、テレビCMなどで使用する「マツモトキヨシ」のフレーズを音の商標として出願したところ「他人の氏名が含まれる」と拒絶されたとして、特許庁の審決取り消しを求めた訴訟で、知財高裁は31日までに、マツキヨ側の主張を認める判決を言い渡した。

商標法は「他人の氏名」を含む商標を、同姓同名の他人の承諾なしには登録できないと定めている。音の商標は2015年に導入され、マツキヨは17年に出願したが、特許庁側は、電話帳「ハローページ」に「マツモトキヨシ」と読む別人が複数掲載されていることなどから、商標登録はできないとしていた。

これに対し、大鷹一郎裁判長は、マツキヨが全国的に著名で、問題のフレーズはCMソングで広く知られていると指摘。「フレーズから連想するのはドラッグストアとしてのマツモトキヨシで、人の氏名を指すものとは言えない」と述べた。

カタカナの「マツモトキヨシ」は1999年に登録が認められている。

判決を受け、マツキヨ側代理人は「ここ数年、氏名の保護が重視されてブランドの商標登録が認められない判断が続いていた。実情を考慮し、バランスを取った判決だ」と話した。特許庁は「判決内容を精査し、対応を検討する」としている。(共同)