東京・池袋で2019年、乗用車が暴走し、2人が死亡、9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、東京地裁で禁錮5年の判決を受けた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(90)が控訴しない方針を固めたことが15日、関係者への取材で分かった。検察側は控訴しないとみられ、実刑判決が確定する見通し。

飯塚被告側は、車の電気系統に異常が生じ、ブレーキが利かなくなったとして無罪を主張したが、2日の地裁判決は「異常や故障は考え難い」と退け、被告が約10秒にわたり、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続け、最大時速約96キロまで加速させた過失が事故原因と認定した。被告が高齢であることなどを考慮しても、禁錮5年が相当と結論付けた。

判決によると、19年4月19日昼、東京都豊島区東池袋4丁目で、横断歩道を自転車で渡っていた松永真菜さん(当時31)と長女莉子ちゃん(同3)を乗用車ではねて死亡させ、男女9人に重軽傷を負わせた。(共同)