10日午後0時55分ごろ、JR東日本の設備で発生した停電の影響で信号が表示できなくなり、山手線や京浜東北線など首都圏の複数の路線が運転を見合わせた。一部の駅でも停電した。JR東の変電所で火災があり、同社は停電との関連を調べている。

JR東によると、山手線や常磐線、武蔵野線などは約1時間後に運転を再開。京浜東北線の一部や東北線(宇都宮線)、高崎線は再開の見込みが立っていないとしている。

一方、午後0時55分ごろ、埼玉県蕨市塚越のJR東の変電所で「爆発音が聞こえた」と近隣住民から119番があった。地元消防が消火に当たり、約30分後にほぼ消し止められた。消防や県警によると、けが人の情報はない。

乗り入れている全路線が一時運転を見合わせたJR赤羽駅。改札前で立ち尽くす人や「どうしよう」と電話する人の姿が見られ、駅前のバスやタクシー乗り場には100人以上が列を作った。さいたま市大宮区の無職女性(75)は「自宅に帰りたいが、代替手段があるのかも分からない。影響がいつまで続くのか」と困惑していた。

変電所近くのマンション2階に住む会社員佐々木幸男さん(64)は「ボーンという音と真っ黒な煙が上がった。焦げ臭いにおいもした」と話し、70代男性は「火が15~20メートルぐらい、2、3回上がった」と驚いた様子だった。(共同)