愛媛県新居浜市の住宅で岩田健一さん(51)ら住人の親子3人が刺され死亡した事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された住所不定、無職河野智容疑者(53)がかつて職場の同僚だった岩田さんとのトラブルから恨みを募らせて襲撃し、岩田さんの両親2人が巻き込まれた可能性が高いことが14日、捜査関係者への取材で分かった。

河野容疑者は事件以前も岩田さん方に押し掛けていたとみられ、県警は今後、殺人容疑に切り替えてトラブルの内容や事件の動機を詳しく追及する。

県警によると、13日午後5時40分ごろ、岩田さんの母アイ子さん(80)から「前に来た男ともめている」と110番があり、約10分後に駆け付けた新居浜署員が父友義さん(80)を含む一家3人が住宅内や玄関先で血を流して倒れているのを発見した。近くで河野容疑者が刃渡り約13センチのナイフを所持しており、県警が現行犯逮捕した。逮捕後の調べに「殺すつもりでナイフを持っていた」と供述している。

岩田さん一家と交流のある近所の女性によると、岩田さんはいったん実家を離れた後、体調不良を訴え、実家に戻ってきていたという。

県警はアイ子さんの名前を「愛子さん」と発表していたが、14日に訂正した。(共同)