衆院が解散され、与野党の大物議員が続々と引退した。高齢や体調不良など理由はさまざま。親族に選挙区を継がせる「世襲」も目立つ。当事者らには選挙基盤をスムーズに移行できるメリットがある一方、幅広い人材の国政参画の道を狭めるとの批判も付きまとう。

自民党出身の大島理森衆院議長(75)=当選12回=は「完全に燃え尽きる前に」と50代の会社役員に選挙区を託した。自民党の伊吹文明元衆院議長(83)=同12回=は衆院最高齢。国会全体でも参院の片山虎之助氏(86)に次ぐ「長老」だった。

自民党では他に川崎二郎元厚生労働相(73)=同12回、鴨下一郎元環境相(72)=同9回、塩崎恭久元官房長官(70)=同8回、山口泰明前選対委員長(72)=同7回=らが立候補しない。川崎、塩崎両氏は長男、山口氏は次男が後継出馬する。

公明党は太田昭宏前代表(76)=同8回、井上義久元幹事長(74)=同9回、石田祝稔前政調会長(70)=同8回=ら要職経験者が後進に道を譲る。

野党では、立憲民主党出身の赤松広隆衆院副議長(73)=同10回=が秘書に地盤を任せ、荒井聡元国家戦略担当相(75)=同8回=は長男に後を託す。国民民主党の山尾志桜里党憲法調査会長(47)=同3回=は民進党政調会長に抜てきされた経歴もあるが、政治家としての区切りを付けた。

社民党唯一の衆院議員だった沖縄2区選出の照屋寛徳元副党首(76)=同6回、参院1回=も今季限りで退く。(共同)