甲府市で会社員井上盛司さん(55)と妻章恵さん(50)が刃物で刺され失血死した事件で、夫婦の長女と面識があり、住宅に放火した容疑で逮捕された少年(19)が、井上さんの家族全員を殺すつもりだったという趣旨の供述をしていることが21日、捜査関係者への取材で分かった。山梨県警南甲府署捜査本部は、夫婦殺害の容疑で、少年を22日に再逮捕する方針。

捜査関係者によると、少年は「(長女に)一方的に好意を寄せていたが、思い通りにならなかった」「数日前からホームセンターなど複数の店でナイフやオイルを買った」と供述している。

出火前に襲われけがをした夫婦の次女は、なたで殴られたとみられ、少年が複数の刃物やライター用オイルなどを事前に準備し、夫婦宅に侵入した疑いがある。

捜査本部は、少年の長女への逆恨みが事件の背景にあったとみて捜査。一方、家族全員を狙ったとされる理由には不明な点も残り、県警は殺人容疑で再逮捕した後、さらに詳しく調べる。

事件は10月12日未明に発生。木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から夫婦の遺体が見つかった。県警は夫婦の次女に対する傷害容疑で、翌13日に少年を逮捕。現住建造物等放火容疑で、今月2日に再逮捕していた。(共同)