インターネット上で中傷された後に2020年5月に自死したプロレスラーの木村花さん(当時22)の母響子さん(45)が26日、刑法の侮辱罪厳罰化を審議する衆院法務委員会で参考人として意見陳述した。

被害者は普通の生活ができないほど心が壊されているとし「言論の自由に見合った責任を伴わせるべきだ」と厳罰化を訴えた。

現行の法定刑は「拘留(30日未満)か科料(1万円未満)」。投稿した人は科料9000円の略式命令を受け「軽すぎる」との批判が上がり、響子さんも厳罰化を訴えてきた。

政府は「1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金」を追加し、時効が1年から3年に延長となる刑法などの改正案を今国会に提出した。

立憲民主党会派は今月20日、政府案の法定刑引き上げは表現の自由を脅かす一方、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策として的確ではないと指摘。新たに「加害目的誹謗等罪」を設ける対案を衆院に提出した。

人格を加害する目的で他者を誹謗、中傷した場合に拘留や科料を科す内容で、公共性や真実性などが認められる場合は罰しない。(共同)