現職の国会議員に成り済まし東海道新幹線のグリーン券をだまし取るなどしたとして、愛知県警中村署は8日、詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで、元参院議員の会社役員山下八洲夫容疑者(79=岐阜県中津川市)を逮捕した。署によると、容疑を認めている。山下容疑者は立憲民主党岐阜県連の常任顧問を務めており、同県連は9日、常任顧問の解任と党員身分の除籍を決定した。

山下容疑者は1983年から旧社会党衆院議員を4期務めた後、98年参院選岐阜選挙区に旧民主党から出馬し当選。2期務め2010年の参院選で落選した。

立民の泉健太代表は9日、自身のツイッターで「事実ならば、決して許される行為ではない。皆さまに深くおわび申し上げる」と陳謝した。

逮捕容疑は今年4月27日、偽造した国会議員用の申込書を東京駅の駅員に提出し、東京-名古屋間の新幹線特急券・グリーン券2枚をだまし取るなどした疑い。

署によると、山下容疑者は申込書に別の国会議員の名前を記入していた。山下容疑者からの申し込みは往復切符だったが、駅員が誤って2枚とも名古屋行きを交付したため、名古屋駅で1枚を東京行きに交換。JR東海が確認のため申込書に記載された国会議員側に連絡を取ったところ別人だと判明した。

東京行きの切符が5月8日だったため、捜査員らがJR名古屋駅で警戒。現れた山下容疑者に任意同行を求め、署で逮捕した。

署は、山下容疑者が申込書を提出する際、自身が過去に使っていた国会議員に与えられる公務用のJR無料パスを提示し身分を偽った可能性があるとみて調べる。(共同)