米国で別姓のまま結婚した映画監督想田和弘さん(52)=岡山県瀬戸内市=と、妻の映画プロデューサー柏木規与子さん=同=が13日、別姓での婚姻届を東京都千代田区役所に提出した。民法は夫妻どちらかの姓にするよう定めており、不受理となった。2人は戸籍に別姓のままでの婚姻関係の記載を求め、選択的夫婦別姓の議論を促したいとしており、東京家裁に不服を申し立てる。

2人は2018年6月にも千代田区に別姓で婚姻届を出したが、受理されなかった。日本でも婚姻関係にあることの確認を求め東京地裁に提訴し、昨年4月の判決は「婚姻自体は有効」と認める一方、戸籍への記載は「家裁に不服を申し立てるのが適切」として訴えを退けた。判決は確定した。

想田さんは13日の取材に「判決では婚姻関係が認められているのに戸籍に記載されず、法律に矛盾があることが明らかになった。私たちが求めているのは、同姓、別姓どちらでも選択できる自由。国には立法措置を求めたい」と話した。

2人は1997年12月、居住していた米ニューヨーク州で結婚。同州では別姓も選択できた。

想田さんは海外在住の日本人有権者が最高裁裁判官の国民審査に投票できないことの違憲性が争われた訴訟でも原告になり、5月25日の最高裁判決は現行の国民審査法は違憲とした。(共同)

【関連記事】社会ニュース一覧>>