欧州連合(EU)は23日、ブリュッセルで首脳会議を開く。2日間の日程で、ウクライナとモルドバを「加盟候補国」に認めるべきだとする欧州委員会の勧告について協議し、認定する可能性が濃厚だ。加盟交渉に道が開けるが、EUに入るには政治や経済状況などについてEU基準を満たす必要があり、通常は何年もかかりハードルは高い。

ウクライナは2月末、モルドバとジョージア(グルジア)も3月上旬に加盟を申請した。欧州委は今月17日、ウクライナとモルドバを加盟候補国に認めるべきだとの意見を加盟国に勧告した。ジョージアに対しては候補国として認められる前に一定の条件を満たす必要があると注文を付けた。20日の大使級会合では、全加盟国が欧州委の勧告に賛同していた。

首脳会議では、ウクライナなど近隣の非加盟国を含む新たな連合体「欧州政治共同体」の創設を巡っても議論する。EU議長国フランスのマクロン大統領が5月に提唱。ウクライナやバルカン諸国などが実際にEUに加盟するには長い時間がかかるため、加盟実現前にそれらの国々との協力を深めるのが狙いだ。

会議に先立ち、西バルカン諸国の首脳らとも会議を開き、同諸国のEU加盟を巡り議論。ただ加盟に向けた動きは停滞しており、先が見えないことに失望と不満が同諸国の間で広がっている。このままではロシアや中国に一層依存するとの懸念から、EUはつなぎ留めに必死だ。(共同)