大雪の影響で近畿では24日夜から滋賀県内や京都府内のJR東海道線で複数の列車が立ち往生し、多くの乗客が車内で夜を明かした。混雑した車内に長時間閉じ込められ、体調不良を訴えて救急搬送された乗客もいた。人々はぐったりした様子で運転再開を待った。JR西日本によると、25日午前にかけて在来線約20線区で特急を含め運転取りやめや遅延が発生した。

25日早朝、京都駅の隣にある山科駅(京都市)の地下通路では、多くの帰宅困難者が寒さに震えていた。近くのコンビニにはスマートフォンの充電器や温かい飲食物を求める客が詰めかけ、コーヒー店には開店前から30人ほどの列ができた。

大津市に住む会社員の40代男性は24日夜、京都駅を出た直後の車内に閉じ込められた。約7時間後の25日未明に30分ほど線路上を歩き、山科駅に着いた。「まともな誘導がなく、うんざり。タクシーにも乗れず、途方に暮れている」と話した。

25日朝の京都市の最低気温は氷点下3・7度。京都駅の地下通路で朝を待った京都府亀岡市の会社員西川正宏さん(48)は「駅員に保温シートを1枚もらっただけ。寒くて眠ることができずつらかった」と疲れた様子だった。京都市によると、山科駅で約1700人、京都駅で約1300人が帰宅困難となった。市は山科駅近くの施設を待機場所として開放した。

JR西日本は、24日夜に向日町駅(京都府向日市)の近くなどでポイントが切り替わらなくなり、ピーク時には東海道線山科-高槻間で15本が駅間で動けない状態となったと説明。沿線の消防によると、乗客ら10人以上が救急搬送された。

滋賀県草津市の勤務先から大阪府高槻市の自宅へ戻る途中、大津駅で足止めされた男性(43)は「会社には欠勤を連絡した」と重い足取り。西大路駅(京都市)に止まった車両で過ごした草津市の男性(52)は「車内は暖かかったが、立っている人もいてしんどそうだった」と証言した。(共同)