複数のドイツメディアは24日、ショルツ首相がロシアの侵攻を受けるウクライナへ、ドイツ製主力戦車レオパルト2の供与を決めたと報じた。ポーランドなど保有国による提供も認める。25日にも発表する見通し。米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版によると、米国も呼応して米軍の主力戦車エーブラムスの供与を決める可能性がある。

ロシアの反発は必至。強力な火力を持つ兵器の支援が進み、ウクライナ東部や南部での地上戦が激化しそうだ。ドイツと米国はロシア軍が今春に計画しているとされる大規模攻撃をにらみ、ウクライナが領土奪還の切り札として求め続けてきた戦車投入に応じる姿勢に転換することで足並みをそろえる狙いがある。

欧州では多くの国がレオパルト2を保有し、ポーランドやフィンランドが自国所有分の提供を表明したが、製造国ドイツの承認が必要なため判断が注目されていた。ショルツ氏は米国など同盟国と歩調を合わせた供与にこだわっていた。ドイツメディアは14両前後となる見通しを伝えた。

米国防総省はウクライナ軍がエーブラムスを維持管理するのは困難だとして提供に消極姿勢を示していたが、ホワイトハウスと国務省が前向きだという。AP通信によると、エーブラムスの到着には数カ月から数年かかる公算が大きい。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、「同盟国は必要な数の戦車を持っている」と表明し、他の国も供与を決めるよう促した。(共同)