東京都狛江市の住宅で住人の大塩衣与さん(90)が遺体で見つかった強盗殺人事件で、逃走車両で押収した資料を分析した結果、宅配業者を装って侵入されたとみられることが25日、捜査関係者への取材で分かった。昨年12月に東京都中野区で起きた強盗傷害事件でも、逮捕された男らが宅配業者を装っており、警視庁調布署捜査本部は関連を調べている。

捜査関係者によると、大塩さん宅付近から逃走し、足立区内で見つかったレンタカーの車内には空の段ボール箱数箱、衣類、複数の身分証明書があった。腕時計3本も残され、うち1本はスイスの高級腕時計「フランクミュラー」だった。大塩さんの家族は高級時計やダイヤモンドの指輪がなくなったと説明しており、強奪されたものの可能性がある。

レンタカーは事件翌日の20日、不審車両として発見され、近くにいた男は中野区の事件で浮上していたため、警視庁が21日に逮捕した。逮捕された永田陸人容疑者(21=金沢市)らを含むグループは、関東各地や広島、山口両県で相次いだ強盗事件などに関与した疑いがあるとみて警視庁などが調べている。

大塩さん宅は地上2階、地下1階で、全ての階に4種類の足跡が残され、複数の部屋で棚の引き出しが荒らされていた。

大塩さんは19日午前11時ごろ、買い物先から帰宅。自室がある2階にスーパーの袋が残されていた。普段は玄関のドアを施錠していたというが、事件発覚時、鍵は開いていた。窓ガラスは割られておらず、捜査本部はインターホンやノックに対応して襲われたとみている。大塩さんは全身に暴行を受け、正午ごろ死亡したとみられる。(共同)