国内最大規模とされる違法風俗スカウトグループ「ナチュラル」のメンバーの男性が監禁された事件で、被害届を出さないように男性を脅したとして、警視庁暴力団対策課は21日までに、組織犯罪処罰法違反(組織犯罪証人威迫)の疑いでグループ幹部の佐藤雄己容疑者(30)を逮捕した。

同容疑でメンバー佐久間裕也容疑者(28)も21日に再逮捕した。グループの規約を破った「制裁」として、2月に男性を東京・歌舞伎町のマンションで監禁して暴行し、けがを負わせたなどとして、佐久間容疑者や別の幹部らを10月に逮捕していた。

暴対課によると、ナチュラルは千人以上が所属しているとみられ、歌舞伎町を中心に全国の繁華街で女性をスカウトし、風俗店に紹介して売り上げの一部を得ている。年間で数十億円規模の収入があったとみられ、収益が暴力団に流れている可能性もある。

2人の逮捕、再逮捕容疑は、共謀して4月、示談させるために男性に電話し、脅した疑い。(共同)