小池百合子都知事が塾長を務める政経塾「希望の塾」は11日、都内で第2回講義を開き、猪瀬直樹元都知事が講演した。

 猪瀬氏は、講演の中で、自民党都連幹事長を務めた内田茂氏を「ドン」と明言。内田氏の言動などに触れた。

 講演に先立つ冒頭あいさつでは、事前の予想を覆して米大統領選を勝利したドナルド・トランプ氏を引き合いにしながら、小池氏の都知事当選は、「大きな変化」だと指摘した。

 猪瀬氏は、「トランプ氏の大統領選勝利は、あまりみんな予想していなかったと思うが、小池さんが知事になることも誰も予想していなかった。世界を含めて、大きな変化が起きている」と指摘。「自民党東京都連は小池さんを推薦しなかった。誰も小池さんが勝つとは予想しなかったが、だんだんうねりになり、皆さんの心の中にも波が生まれた」と述べた

 さらに、「改革は始まったばかり。みなさんの力が小池さんの改革には必要だ。小池さん1人で問題をか解決するのではなく、皆さんの支えが必要」と要請。「今は、新しい風が吹いているが、これまでできなかったことは、今やらないとたぶんできない。最初の1年が肝心だ」と持論を重ねた。

 小池氏は公務で三宅島、御蔵島を訪れており、この日の講義には欠席した。