歌手椎名林檎(38)が28日、自民党本部を訪れ、同党の文化伝統調査会が開いた「『文化立国』日本を世界に発信」で講演した。講演は、報道陣には非公開で行われた。

 椎名は、グレーと紫をあしらった着物姿で、会場のホールがある党本部8階に到着。数人の関係者に厳重にガードされながら、控室からホールまで、しずしずと歩きながら移動した。

 カメラマンには、党側から「撮影はご遠慮を」とのお達しが出たほか、講演中にも、出席者に撮影しないよう呼びかけが行われるなど、ピリピリした雰囲気も漂った。

 椎名は、安倍晋三首相がスーパーマリオになって登場した、リオデジャネイロ五輪閉会式の「フラッグ・ハンドオーバーセレモニー」で、音楽監督を務めた。

 自民党では今月に入り、クールジャパン戦略推進委員会で、映画「シン・ゴジラ」の庵野秀明監督が講演したほか、プロボクシング元6階級王者で、現WBC世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(37)が、ボクシング振興議連の懇親会に姿を見せるなど、文化、スポーツ関連の「著名人ラッシュ」が続いている。