今月24日、初めて実施されるプレミアムフライデー。毎月最終金曜日は、午後3時には仕事を終え、余暇を楽しもうという取り組みだ。政府、経済界が立ち上げたプレミアムフライデー事務局によると、参加企業・団体は、当日までに2000件を超すという。

 働き方のサポートをするライフ・ポートフォリオセミナーの前原はずき社長は、プレミアムフライデーについて「時間はかかるが、浸透する」と見解を示した。「今では当たり前の週休2日制も、90年前後から始まったもので、20~30年かかった。大手企業、官公庁から段階的に進んでいくもの」。法的な拘束力もない“キャンペーン”だけに即効性はないが、「社会の変化の流れと、産業側の思惑が一致した施策」でもあり、浸透への壁は高くないという。

 プレミアム-を楽しむには、労働者側の工夫も必要だ。「早く帰れないのを、国や会社のせいにばかりするのではなく、自分で効率を高めて早く帰れるように考えることも大事」。企業だけでなく、労働者自身が働き方改革を考える、旗印のひとつにもなるという。