蓮舫・民進党代表が「答えてくださいっ」などと追及する様子を、VR(バーチャル・リアリティー)で疑似体験できる「VR蓮舫」が29日、千葉市の幕張メッセで開かれた「ニコニコ超会議」の同党ブースでお披露目された。

 「VR蓮舫」は、インターネットによる事前の人気投票で1位になり、話題性もあってか、党ブースの前には長蛇の列。「戦慄(せんりつ)が駆けめぐる」のうたい文句だが、こわいもの見たさもあってか、一時は「125分待ち」の長蛇の列ができるなど、終日混雑した。

 「VR蓮舫」は、専用のゴーグルを付けると、目の前で蓮舫氏の追及シーンが3分間体験でき、心拍数からA~Eの5段階で「首相適性度」が示される。「A」なら、「蓮舫の負けです」の文字が現れる。

 VRの中で蓮舫氏は、「イエスかノーで答えてくださいっ」「あなたの答弁には納得できません」と、見る側に迫る。回りの議員が「そうだ、そうだ」とあおる場面もあり、心理的な圧迫感もある。

 まずまずの度胸を示す「B」と評価された男性(15)は、「臨場感があった。周囲の議員も意見をするが、フォローもしてくれた。怖いけれど、面白かった」と、話した。

 今回の企画は、政治を身近に感じてほしいとの願いが込められたもの。VRだけではなく、「リアル蓮舫」の登場にも期待が寄せられたが、蓮舫氏本人は姿を見せなかった。