将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が18日、自身の持つデビュー後の連勝記録を「18」に更新した。大阪市の関西将棋会館で指された第7期加古川青流戦で先手の竹内雄悟四段(29)を120手で破った。

 連勝記録「18」は個人の歴代連勝記録では歴代7位タイ。次戦は、25日の竜王戦6組決勝で近藤誠也五段(20)と対戦する。近藤五段は若手の有望株で、藤井四段にとっては大一番となる。

 藤井四段は昨年10月、史上最年少の14歳2カ月でプロデビュー。それまで現役最高齢の加藤一二三(ひふみ)九段(77)が持っていた14歳7カ月の最年少記録を62年ぶりに塗り替えた。

 12月のデビュー戦では加藤九段と対戦、最も年の離れた「62歳差対局」は話題を呼んだ。対局では加藤九段を破り、その後も快進撃を続けた。4月4日にはデビュー後11連勝を達成し、プロ公式戦の新記録を樹立。今月12日には王将戦1次予選で西川和宏六段(31)を破り、記録を17連勝に伸ばしていた。

 終局後、藤井四段は連勝記録更新に「今後も重要な戦いが続くので一局、一局やっていきたい」。次戦に向けては「近藤五段はとても強敵ですが、本選出場を目指していきます」と話した。