自民党の大西英男衆院議員(70)は22日、都内で会見を行い、今月15日の同党厚生労働部会での発言の趣旨を説明するとともに、がん患者・元患者へのおわびをした。会見の冒頭、A4の紙に書かれた文章を取り出した。「私の発言で、がん患者や元がん患者の皆様のお気持ちを傷つけたことをおわび申し上げます」と読み上げ、深々と頭を下げた。読み上げ終えると、再度頭を下げた。

 厚生労働部会で三原じゅん子議員の発言に対し、「働かなくていいんだよ」とヤジを飛ばしたことには、「失言だった。率直に認めて、厳しく戒めたい」と神妙な面持ちだった。

 その一方で、受動喫煙に関して小規模零細飲食店は廃業や倒産の危機があるため、限定的に喫煙を認めるとの持論を展開。飲食店の従業員が「(喫煙可能な店で無理して)働かなくていいのではないか」との趣旨で発言したとも、説明した。三原議員にはこの趣旨を話したという。

 最後に、がん患者や元患者のことを配慮して就労支援をし、安倍内閣が掲げる働き方改革の「病気の治療と仕事を両立した働き方」を実現できるように取り組むと結び、そそくさと会見を終えた。