上野動物園(東京都台東区)は12日、飼育するジャイアントパンダの雌シンシン(11)が午前11時52分に赤ちゃんを出産したと発表した。同園でのパンダ誕生は5年ぶり。午後、会見を行った同園担当者は性別や体重は不明としたが、目測で体重は約150グラムとし「母子共に健康と判断している」と説明した。生まれた時の様子を「ギャー、ギャーと元気な大きな鳴き声だった」という。

 上野動物園によると、10日夕からシンシンがパンダ舎室内を落ち着きなく歩き回ったため、11日から24時間態勢で観察。12日午前11時前に破水し、午前11時52分に赤ちゃんが「ギャーギャー」と産声を上げた。

 シンシンは出産後、赤ちゃんをなめたり、抱きかかえて温めたりして子育てをする様子を見せている。体重は不明だが、映像などから赤ちゃんの平均に当たる150グラム程度とみられる。今後、シンシンと赤ちゃんの状況を見定めながら、半年後をめどに親子一緒の公開を検討するという。