東京都の小池百合子知事は13日、築地市場の豊洲移転の可否をめぐり、市場問題プロジェクトチーム(PT)の小島敏郎座長らと都庁で面会し、PTが作成した第1次報告書を受け取った。その際、「築地のブランドは大切にしていきたい」と述べた。

 築地ブランドを、今後何らかの形で活用する意向を示唆したとみられる。

 報告書は154ページからなり、今後の市場のあり方への提言とともに、豊洲市場移転案、築地市場改修案が併記された。

 小池氏は、移転の可否について、先日行われた専門家会議や、今回の市場問題PTから提言を参考に、「総合的に判断する」としているが、判断材料がそろいつつあることを受け、23日の東京都議選(7月2日投開票)の前に、態度表明するとみられている。

 小池氏は、小島氏らに「ご議論いただき、ありがとうございました。いろいろなアイデアを出していただき、総合的な判断に生かしていきたい」と述べた。

 その上で、都民の関心の高さを引き合いに「皆さんの注目も大きい。なにより、東京のいちばんのブランドである築地がどうなるのかに、注目していると思う」と、強調した。