１２日にジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生した東京・上野動物園は１４日、同園内で会見を行い、赤ちゃんを母親のシンシン（１１）から一時的に離して身体検査を行い、健康状態が良好であることを確認したと明かした。園によると、同日午前５時２０分ごろ、スタッフが産室の柵の間から手を入れてシンシンのおなか付近にいる赤ちゃんを取り出して保育器へ移した。

　検査の結果、体長１４・３センチ、体重は１４７グラムで、パンダの赤ちゃんとしては通常範囲内の大きさという。鳴き声や便の様子などから母乳もしっかり飲めているとした。途中で母親がさみしがる動きを見せたことから検査は２０分ほどで終了、性別は確認できなかった。

　一方、出産後、飲まず食わずだったシンシンが１３日に電解質やブドウ糖を溶かした水を飲む映像も公開した。同園は今後も慎重に母子の観察を続けていく。