「都民ファーストの会」代表の小池百合子都知事は17日、都内で開いた東京都議選(23日告示、7月2日投開票)の街頭演説で、妊娠中の女性候補に心ない批判が出ているとして、「他の国ではあり得ないことだ」と、強い怒りを示した。

 「都民ー」は48人の公認候補を擁立。小池氏は、女性候補は17人で、そのうち2人が妊娠中であることを明かした。

 この日応援に入った中央区の公認予定者は、妊娠4カ月。小池氏は「身重の状態ですごい戦いに臨もうとしているが最近、なんと言うことか、『(妊娠中の女性候補は)都議になればすぐ子育てに入るから、何もしない人に税金が使われる』という書き方をされた」と主張。「議会で発せられる、きたない男性のやじと変わらない。そんなことを言っているから、この国は子育てしにくく、マタニティーハラスメントも起きる」と指摘した。

 その上で「政治を変えるには、意思決定過程の場に、もっとたくさんの女性が採択されるべきだ。私は知事として意思決定の最高の場にいる。だから、待機児童問題を解消しようと、補正予算も組めた」とアピール。「古い議会に、新しい人材を入れましょう」と訴えた。