自民党東京都連は22日、都議選(23日告示)に向けた選対本部の結団式を党本部で開いた。

 下村博文都連会長は「正々堂々と、石にかじりつく思いで絶対に当選するんだと、そういう思いを持って戦えば、必ず勝てる選挙になる」などとあいさつした。

 下村会長は結団式後に取材に応じ、秘書への暴力行為などを一部週刊誌に報じられ、この日離党届を提出した同党の豊田真由子衆院議員について「非常に残念なことですが、やむを得ない。(暴力や暴言は)音声が入っていましたから事実であると思います。今後しっかりと元秘書の方と和解に向けて努力してもらいたい」と話した。

 都議選への影響については「ないとは言えない」といい、「(豊田氏が)今日、離党届を出したということは都議選に影響がないように判断してくれたということだと思います。都連だけでなく党をあげて戦うということですので、マイナスにならないように我々がしっかりカバーしていきたい。具体的には決まっていませんが(安倍総理にも)応援に入っていただけると思います」と話した。

 豊田氏が精神的に不安定になり、この日入院したことも明かした。「まだ詳しく(話を)聞いておりませんが、退院されてから本人からもしっかりと説明していただきたいと思います」。離党届に関しては「(いったん)預かってということ。都議選うんぬんではありませんが、元秘書の方と和解に向けた努力をされるでしょうから、そういった状況を見て、党として、どう受理して対応するかはその後の話だとは思います」とした。

 当選2回の若手議員に不祥事が相次いでいることについては「2回生からそういうのが出ているのは残念だと思います。今までも何度か研修してきましたが、しっかりと1人1人の若手国会議員に対して、きめ細かくフォローをしていく必要があるとあらためて思いました」と話した。