小池氏は22日、築地市場を訪れて業界団体の代表者らと会談し、豊洲市場に移転後、築地の跡地を再開発する基本方針をあらためて説明した。「私自身が先頭に立ち、風評被害を払拭(ふっしょく)したい。豊洲の安全性をしっかりと都民や消費者に伝えていく」と述べた上で、「皆さまの信頼を回復できるようにしたい」とも強調した。

 団体からは、豊洲の「安全宣言」を求める意見が相次いだ。東京都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長は「風評被害の払拭への強い意志は頼もしい」としながらも、「近距離に2つの市場ができるのはあり得ない」と述べ、豊洲&築地の共存を模索する小池氏の基本方針に疑問を表明。また、豊洲移転の時期について報道で「5月」と先行したことへの苦言や、職員以外の側近と協議を進める小池氏の手法が「顧問行政」と指摘され、「都の職員を使ってほしい」とする要望も出された。