5年ぶりのパンダの赤ちゃんに、地元の東京・上野は大興奮だ。上野動物園は今月12日、飼育するジャイアントパンダの雌シンシン(11)が赤ちゃんを出産したと発表した。5年前にシンシンが産んだ子は6日後に死んだが、今回の赤ちゃんは順調。お披露目が楽しみだ。将棋の藤井聡太四段は歴代最多タイの28連勝を達成。東京都の小池百合子知事は築地市場を再開発する方針を示し、国会は「共謀罪」法案の強行採決や加計学園問題で大揺れ。そんな6月の言葉から-。

 デスクA シンシンには妊娠の兆候があったので、赤ちゃんが無事に生まれて良かった。

 記者A 上野の街は大盛り上がり。浮足立ってました。飲食店が特別メニューを用意したり、上野の中華料理店「東天紅」の株は急騰してストップ高。取材した居酒屋の店主は「上野の人にはパンダ愛があるな」と感心していました。

 デスクB ただ、新聞を作っていても、東日本と西日本の温度差はあるね。和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでは、パンダがたくさん生まれているから。関西の人から「上野のパンダは特別扱い?」と思われているかも。

 記者B パンダは双子が多いというから、もう1頭生まれていれば、喜びが倍増したかも。お披露目が今から楽しみ。赤ちゃんがひょこひょこ歩くのはかわいい。体重測定をしているところもかわいい。

 デスクA 昨年末から無敵の藤井四段は、歴代最多記録に届いてしまった。

 記者C 東京将棋会館で取材しているが、彼は常に冷静で、いつも通り。まだ14歳、中学3年生なのに、大器の風格が漂う。相撲なら、いきなり幕内クラスというイメージ。

 デスクB もう20戦以上しているから、相手も棋譜で研究しているはず。それでも勝ち続けている。

 記者A 制服姿で後ろを向いていると、誰か分からないくらい地味な印象。下を向いていることが多いし、オーラを発する感じではないところも魅力かな。

 デスクA 築地市場の移転問題は、小池氏がようやく「豊洲移転、築地再開発」の方針を明言した。

 記者D 20日の記者会見は約30分間。質疑は数分だけで、「あまり記者から突っ込まれないように」という姿勢は明らか。築地と豊洲の両立案の具体策が見えない。ただ、マーケティング調査を慎重にやった結果の発表なので、思い付きの提案ではない。

 記者E 小池氏は市場のことを知らないと思う。卸売と仲卸を分けようとしているが、それはできない。多くの業者は豊洲移転後、もう1度築地に戻るような体力もないだろう。

 デスクA 国会では「共謀罪」法案の審議や、加計学園の獣医学部新設を巡る「総理のご意向」文書の存在で、大騒動が起きた。

 記者D 22日発売の週刊誌で、自民党の豊田真由子衆院議員の暴言暴行が明らかになり、国会の問題がすべて吹っ飛んだ感じ。

 デスクB 週刊誌の記事で読むと、想像できないけど、録音の音声を直接聞くと、迫力があった。

 記者D 「共謀罪」法案の中間報告で、参院法務委員会の採決を省略したのは良くなかった。自民党の人も「あれはやっちゃいけない」と言っていた。

 デスクB どうせ落ちた内閣支持率はすぐ戻るでしょ、と思ってるのかな。豊田氏の暴言で、その思惑も吹っ飛んだかもね。