将棋の連勝記録歴代1位の29連勝を達成した最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が2日、東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で行われた第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦で、佐々木勇気五段(22)に敗れ、デビューからの連勝は29でストップした。

 藤井四段は午後9時半、ジャケットを羽織り、お茶を飲んだ。そして午後9時31分、101手で3二飛車を打たれ「負けました」と頭を下げた。

 藤井四段の連勝を止めた佐々木五段は、対局が決まる前から藤井四段の対局を視察するなど研究した成果が実った。プレッシャーはあったかと聞かれると「もちろん、プレッシャーは感じましたけど、私たちの世代の意地も、ちょっと見せたいというのはあった。壁になることが出来て良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。