柴咲コウやベッキーも長い髪を切った「ヘアドネーション」(髪の寄付)が広がっている。病気やがんの治療などで髪を失った子どもたちに医療用ウイッグ(かつら)を無償で贈る活動で、NPO法人「ジャパン・ヘアドネーション&チャリティー(JHD&C)」が09年に始め、全国で1800を超える理美容室が協力している。

 日刊スポーツでイラストを担当する倉田知佳さん(33)もヘアドネーションを知った4年前から伸ばしてきた髪をこのほど賛同サロンのネクサス築地店で約80センチばっさり切った。「50センチ以上の寄付は少ないと聞いていたので、ずっと伸ばしてきました。暑かったし、さっぱりしました」(倉田さん)。

 JHD&Cではこれまで185人の子どもたちにウイッグを贈ってきたが、1つ作るには20人以上の協力が必要なため、16日現在、167人が順番待ちしている。ウイッグになるのは長さ31センチ以上。白髪や縮毛でも加工技術で対応できるため、年齢や髪質は問わない。JHD&Cによると、「女の子はロングウイッグを希望するので、60センチぐらいの長さが一番需要が高い」という。