神奈川県座間市で21日、「ひまわりまつり」が始まった。

 合計5・5ヘクタールの会場に約55万本のひまわりが咲き、その規模は首都圏最大級。

 この日は市内の栗原会場(約1ヘクタールに約10万本)がスタートし、早くも多くの観光客を集めていた。

 1994年(平6)に休耕地対策でひまわりの種がまかれたのが始まりとされる。規模が年々広がり、ここ数年で一気に知名度を増した。2016年は期間中に20万人以上が訪れた。「今年はさらに増えそう」と市関係者は話す。

 夏空や夕焼けを背に、ひまわりたちが空を向く-。そのロケーションが「SNS映えする」との声が多い。遠藤三紀夫市長(59)も実感している。「SNSの拡散がとにかくすごい。若い世代がちょっと写真を撮りに来て、SNSにアップして、それを見た友達が来てくれる。プチトラベルで十分行けるところなのも大きいのでは」。座間市は都心から約40キロ。東京駅や新宿駅から、1時間半あれば十分にひまわり畑に着くことができる。

 遠藤市長は「ベッドタウンの座間にとって、観光とは“行く”だった。でもひまわりという観光資源で“来てもらえる”になる。座間イコールひまわり、のイメージもついてきた。経済効果も含め、市の発展にとって大きい」と手ごたえを感じている。市民にひまわりの種を配り、市内100万本を目指すプロジェクトも進行中。「夏は座間をひまわりで埋め尽くしたいね」と意気込んでいる。

 栗原会場は7月26日で終わり、8月10~15日には相模川沿いの座間会場でまつりが行われる。約4・5ヘクタールに、45万本規模のひまわりが咲き誇る光景は圧巻だ。