民進党の野田佳彦幹事長は31日の定例会見で、28日深夜に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した当時、安倍晋三首相が私邸に滞在していたことを厳しく批判した。

 「いまだに、私邸から通っていることが信じられない。危機管理意識があまりにもなさすぎる。早く公邸に住むべきだ」と述べ、危機管理上の観点から、私邸ではなく公邸に住むべきと指摘した。

 首相は私邸に滞在中、連絡を受けて官邸に向かい、対応に当たった。野田氏は「今回、ミサイル発射はあるだろうという予測はあったし、防衛、外務大臣が兼務している状況だ。本来なら防衛大臣を選ぶべきなのに、(首相は)やっていない」と疑問を表明。ミサイル発射から、首相が私邸を出て官邸に到着するまで、40分かかっていることを問題視。「歴代で、こんなに(移動に)時間がかかった人はいないのではないか。国民には警戒感を呼び掛けておいて、防衛大臣を決めていない人(首相)が、40分もかかっているのは問題だ」と述べた。