インターネット大手ヤフーが企画する「未来に残す 戦争の記憶」プロジェクトの展示イベント、「軍事郵便と空襲証言・記録」が先月31日から、都内の同社オフィス内で始まった。

 同プロジェクトは、戦後70年にあたる2015年からインターネット上の同社サイトで始まった。インターネットの「残し続けることができる」という特性を生かし、戦争当時の記録や体験者の証言などを、未来に受け継いでいくことを目的としている。

 同社の広報担当者は「戦争が徐々に風化していく中で、未来に伝え続けていくのは難しいと思います。ただネットなら、誰でもいつでもどこからでも、情報を見ることができます。これを続けていくことに、意味があると思っています」。

 さらに3年目の今年からは、インターネット上だけでなく「軍事郵便と空襲証言・記録」の展示イベントや、トークイベントを実施。軍事郵便の展示は、パネルだけでなく実際の手紙を置くことによって、当時の様子や思いをより身近に感じられる工夫が施されている。

 「これまでネット上のみでやってきましたが、今年は外の世界に出すチャレンジをしました。これがどのような反応を持ってもらえるか。いろんな声を聞いて、今後もより良いものを残していきたいです」と広報担当者。

 展示イベントは、終戦記念日の15日まで来客者向けに行われる。プロジェクトのホームページはhttps://wararchive.yahoo.co.jp/