細野豪志衆院議員は8日、民進党の野田佳彦幹事長に離党届を提出した。

 その後、国会内で記者会見に臨んだ細野氏は、「安倍政権を脅かす政党が存在しないことが、安倍1強の原因だ。原点に立ち返り、まずは裸一貫、1人で立ち上がる。新たに、政権交代可能な政党を立ち上げたい」と述べ、新党結成に動く考えを表明した。

 離党の理由については、基本政策が異なる共産党と野党共闘を進める執行部の対応を「私の考えとは反する」と指摘。安保法制や憲法観をめぐる党内議論と自身の考えが異なることも理由に挙げた上で、「苦渋の選択だが、断腸の思いで党を離れる」と述べた。

 一方、新党の結成時期については「まったく白紙」と述べた。「新党は、政策や理念が一致しないと意味をなさない。選挙互助会では、国民のためにならない。これまでの政党の反省を含め、まずは政策を掲げ、旗のもとに多くの同志が集まるのが望ましい」と述べ、安保政策や情報公開など5項目の政策を発表。「少なからず、同志は存在する。私は自ら立ち上がりたい」と述べた。

 党内で、中から党を変える考えはなかったのかと問われると「今の民進党における議員の構成、全体の考えでは、私の考えを貫くことは難しい」と、否定的な考えを示した。

 政治団体「日本ファーストの会」を設立した若狭勝衆院議員との連携については、「まったく白紙」と述べるにとどめた。