北朝鮮を訪問していたアントニオ猪木参院議員(74)が11日に帰国し、東京・羽田空港で会見した。北朝鮮で会談した朝鮮労働党NO・2の李洙墉(リ・スヨン)副委員長が、3日に行った6回目の核実験で大陸間弾道ミサイル(ICBM)用水爆実験が成功したと発表した件に、国連安保理の新しい制裁決議案も踏まえ「米国が圧力を加え、国際社会(国連安保理)が制裁を加える限り、我々は実験を続け、技術を開発し、強固でレベルの高いものにしていく」と語ったと明らかにした。

 猪木氏は、9日の建国記念日の平壌市内の様子についても語った。「一番大事な日で毎年行っているんですが、普通はパレードがあったり花火大会があるんですが、今年は全く行事がなかった」。6回目の核実験の影響については触れなかった。また、来月21日に東京・両国国技館で自身の生前葬を行う考えを明かし、師匠の故力道山さんのひ孫と柔道チームを北朝鮮から呼びたいと熱望。「五輪も近いしスポーツ交流。政府もうんと言いにくいでしょうけど、言ってくれれば今からでも準備できる」と語った。