民進党の「離党予備軍」による離党の動きが、いよいよ本格的に始まった。

 同党の鈴木義弘衆院議員(54=比例北関東)は13日、党本部で大島敦幹事長に離党届を提出した。

 その後、国会内で会見した鈴木氏は、前原誠司代表による新執行部の方針について「私の考える政治スタイルとは違う」と主張。共産党との連携を模索する方針がリセットされないことが理由の1つだとも述べた。

 大島氏からは、比例選出議員であることから議員辞職するように求められたが、鈴木氏は辞職の意向はないと主張した。

 鈴木氏は、すでに離党した細野豪志元環境相が民進党在籍中に立ち上げた、「自誓会」のメンバー。今後は、細野氏とあらためて協議した上で、「連携を目指すかどうか決めたい」と述べた。会見終了間際には、まるでタイミングを合わせたかのように細野氏が会見場に現れて、2人はがっちり握手をかわした。

 細野氏は、「これからできる限り連携しながら、政権を担える政党をつくるため協力していきたい」と述べた。

 惨敗した7月の東京都議選後、離党届を提出したのは鈴木氏で6人目。今月1日に前原誠司代表が選ばれた後も、離党ドミノの動きは止まらず、前原氏には大きなダメージだ。今後も、複数の議員が離党届提出に踏み切る可能性が高い。