将棋の第76期順位戦C級2組4回戦、藤井聡太四段(15)対佐藤慎一五段(35)戦が14日、東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で行われた。

 午前10時から始まった対局は、先手の藤井が午後11時2分、119手で勝ち、4戦全勝とした。同時に昨年12月のデビュー戦以来、通算40勝(6敗)とした。

 お互いにじっと駒を組み合い、前例のない手探りの展開。午後6時の夕食休憩まで50手しか進まないスローペースになった。藤井は昼食で「ほそ島や」の冷やしたぬきそば、夕食で同店のカレー丼を食べて、栄養補給した。

 午後10時すぎから攻め合いとなり、冷静に相手玉の詰み筋を読み切った。「最後まで分からなかった。4連勝できたし、(C級1組への)昇級を目指して頑張っていきたい」と話した。通算40勝については、「最初に幸運にも勝ちが続いたのが大きかった。実力で勝てるよう頑張りたい」と、喜びをかみしめていた。

 次回の対局は20日、王座戦予選(大阪・関西将棋会館)で小林健二九段(60)と戦う。