元政策秘書の男性に「ハゲー」などの暴言を浴びせ、暴行を加えたなどと「週刊新潮」に報じられ、自民党を離党した豊田真由子衆院議員(42=埼玉4区)の支持者説明会と会見から一夜明けた19日、豊田氏の後援会長が日刊スポーツの取材に応じ「もはや協力できない」と不支持の意向を示した。自民党の二階俊博幹事長(78)も同日、埼玉4区を含め、次期衆院選で自民党の空白区は作らないと明言。無所属出馬を辞さない構えの豊田氏だが、再選への道は一層険しさを増した形だ。

 後援会長で朝霞地区医師会前会長の浅野修医師は前日18日の支持者への説明会に出席しなかった。この日、後援会長を辞任したのかを問うと「今、私が後援会長かどうかは知らない」とした上で「医師連盟は自民党支持だ。もはや協力はできない」と明言した。

 浅野氏は豊田氏に対し、まず支持者への説明と記者会見での説明を求めていた。しかし、豊田氏は支持者への説明前に、月刊誌のインタビューに答え、テレビ番組にも出演し、議員を続ける意向を表明。自民党本部内でも「筋を通していない」という激怒の声が上がっていた。支持者への説明なしには「今後の話は時期尚早」とたしなめていた浅野氏も「まったく順番が違う」と厳しい表情で話した。

 埼玉4区には、自民党の赤枝恒雄衆院議員(比例東京)が出馬の意向を示している。二階氏も空白区は作らないと明言しており、自民党公認候補が擁立される見通しだ。