上西小百合衆議院議員(34)が22日、臨時国会が28日に冒頭解散した場合、次期総選挙に出馬しない意向を固めた。上西事務所が同日、明らかにした。関係者によると、「大阪7区から野党統一候補として立候補を目指していたが、難しくなったため」と説明している。上西氏は、昨年7月の参院選前から野党共闘を目指している自由党の小沢一郎代表と連携する動きがあり、小沢代表が上西氏の大阪の事務所を訪れるなど、蜜月関係にあった。

 しかし、野党共闘が進んでいない今のタイミングで衆院選になった場合、大阪7区からは自民、民進、維新、共産など候補が乱立。無所属のため、比例復活もないことから、出馬を見合わせる決断をした。衆院解散が表面化する先週中ごろには、小沢代表に意向を報告していたという。

 関係者は「引退ではなく、環境が整えば、その次の選挙には出馬する意向」としている。衆院選後も、森友学園問題や、以前所属していた日本維新の会の不正問題などの追及を続けていくという。25日に都内で記者会見を開き、不出馬について報告する予定だ。

 上西氏は2012年の衆院選で日本維新の会公認で初当選。テレビやツイッターなどで数々の騒動を起こすなど、お騒がせ議員として世間に知られた。今後はタレントなどとして、活動する意向。不出馬表明直後から、民放各局の選挙特番への出演依頼が殺到しているという。なお、25日の会見では昨年、日刊スポーツが報じた50代前半の男性との結婚について言及するとみられる。