安倍晋三首相は25日、官邸で会見し、臨時国会冒頭の28日に衆院を解散すると正式に表明した。

 首相は自ら、「国難突破解散だ」と命名した上で、衆院選について「大変、厳しい戦いになる」との見通しを示した。

 その上で「私自身への信任を問うことになる」とも述べ、有権者による信任か、不信任が問われる選挙になるとの認識も示した。

 解散の理由がはっきりせず、「大義なき解散」といわれる。これについて、首相は、2019年10月に予定する消費税率10%への引き上げに関し、子育て世代への投資や社会保障の安定化に充当するとして、当初予定した増税時の税収使途から見直しが生じたことで「国民との約束を変更し、重い決断をする以上、国民に信を問わなければならない」と、説明した。

 衆院選は10月10日公示、同22日投開票の日程で行われる。