東京都の小池百合子知事は13日の定例会見で、衆院選の遊説で安倍政権を批判していることが、今後、20年東京五輪・パラリンピックの準備を進める上で国との連携に支障をきたさないかと問われ、「主張すべきは主張しなければならない。それが選挙だ」と述べた。

 小池氏は、森友&加計学園問題での首相の対応を街頭演説で厳しく批判しているが、「私が口を酸っぱくして言っている情報公開は、政治の体質(の問題)。オリパラを盛り上げるためにも共通している」と主張。「選挙でもあり、いろいろ面と向かって申し上げるのはいかがかと思うようなことはあるが、そこははっきり申し上げたい」と述べた。

 一方で、「これから私は東京都知事として、オリパラを盛り上げていかないといけない。国におかれては、現在の安倍総理にとっても同じことだと思う」と指摘。「その(小池氏が政権批判をする)ことで、国の(支援)体制が変わるとなれば、国民の側からみてどう思われるか、そこは(首相は)よくご存じだと思う」とけん制。「(選挙戦で)伝えるべきは、国民に伝えたい」と強調した。