日本維新の会の松井一郎代表(53)は21日、大阪の繁華街・なんばで最終の街頭演説を行った。松井氏は「国会議員は優遇されすぎている」と議員報酬削減など身を切る改革を訴えた。党の創業者で圧倒的な発信力を誇った橋下徹前大阪市長(48)が政界を引退後、初の衆院選となった。

 最終演説後、松井氏は“橋下ロス”で戦った衆院選について「そりゃ、いてくれるほうが影響力がある。ただ1人1人が地に足をつけた戦いをしてくれた。いつまでも気にしていても仕方がない」と話した。

 選挙戦終盤、松井氏は所属の前職14人のうち11人が立候補する大阪府内の選挙区に党の「顔」として重点的に入った。「維新は大ピンチです。大阪からの改革の火を消さないでほしい」と声をからした。